~農林水産業におけるIoT実装の先導事例に~
ソフトバンクグループ傘下のPSソリューションズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長:鬼頭 周、以下「PSソリューションズ」) は、総務省による日本各地域でのIoT実装推進を図った情報通信技術利活用事業費補助金の採択を受けた千葉県いすみ市(以下「いすみ市」)からの委託により、IoT技術を活用した先進的なスマート農業実現に向けたモデルの運用および稼働を、いすみ市にて2017年9月より開始したことをお知らせいたします。
総務省では、2020年までにIoT 等の技術を本格的に実用化し、地域経済の活性化および地域課題の解決を目指しています。その中で、いすみ市が主体となって展開している、農業分野において先導的な取組といえるモデル「農業情報を活用した技術継承プラットフォーム事業」が、情報通信技術利活用事業費補助金(地域IoT実装推進事業)の採択を受けました。
いすみ市からの委託を受け、IoT技術で農業をスマート化する栽培ナビゲーション「e-kakashi」の開発を中心に、植物科学にITを融合し、これらの農業が抱える課題解決に貢献すべくさまざまな研究開発に取り組んできたPSソリューションズはいすみ市に「e-kakashi」親機10台、子機20台を2017年9月に設置しました。
当社は本取り組みを通して、いすみ市の新規就農者に技術習得・蓄積を図っていただく他、~サンセバスチャン化計画~として美食の街を目指すいすみ市に美食素材の収穫量・売上アップにつなげていただくことを目的としています。さらにはいすみ市だけでなく、先進的な農業ビジネスモデルを創出することで、日本全国隅々までIoT技術の利活用を波及させることを将来的な目標とし、地域経済の活性化および地域課題の解決に貢献して参ります。
■「農業情報を活用した技術継承プラットフォーム事業」概要
いすみ市まち・ひと・しごと創生総合戦略で実施される美食の街いすみ~サンセバスチャン化計画~での美食素材となる農産物につき、科学的栽培技術・知見を有するICT農業情報プラットフォームを構築し、ベテラン農家の生育環境データを取得し、若手生産者がベテラン農家の環境データと各自の環境データを比較・学習しながら技術習得・蓄積、美食素材の収穫量・売上アップにつなげます。将来は蓄積したノウハウをMade by Japanの知的財産として海外で生産、収益を得ることを目的としています。
事業名 :農業情報を活用した技術継承プラットフォーム事業
事業主体 :いすみ市、JAいすみ、いすみ市商工会、PSソリューションズ株式会社、株式会社グリーンプラネット・バイオテック
稼働開始 : 2017年9月~
試験場所 :千葉県いすみ市
■「e-kakashi」とは
「e-kakashi」は、栽培ナビゲーションを行う農業IoTソリューションです。田畑などの圃場(ほじょう)から、温湿度や日射量、土壌内の温度や水分量、CO2やEC※をはじめとする環境情報や生育情報を収集。収集されたデータは植物科学に基づいて分析され、生育ステージごとに重要な生長要因・阻害要因を特定。今どんなリスクがあり、どう対処すべきか、最適な生育環境へナビゲートします。
また、データは「ekレシピ」として記録、シェアが可能。栽培指導や農作業の品質管理・効率化を実現します。
※EC=電気伝導度(Electric Conductivityの略)で、農業分野では土の中に含まれる肥料の量の目安として用いられます。
「e-kakashi」の詳細はこちら(https://www.e-kakashi.com/)をご参照ください。
■PSソリューションズ株式会社 会社概要
・会社名 :PSソリューションズ株式会社
・本社 :〒105-7104 東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター4F
・代表取締役社長 :鬼頭 周
・資本金 :1億円 ソフトバンクグループインターナショナル合同会社100%出資
・URL :https://www.pssol.co.jp/