データの見える化だけで満足ですか?
毎日変わる天候、作物の生長、病害虫の心配…。栽培は判断の連続です。
e-kakashiは環境データを見える化するだけではありません。
まず、分析に使えるデータを収集するために計測項目を設計。栽培にいかせる形でデータを収集して見える化します。さらに目的にあわせてデータ処理・加工を自動で行い、栽培ナビゲーションが「今なにをするべきか」を提案。最適な栽培環境に導くための判断をアシストします。
01/ 品質、収穫量をあげて収入アップ
02/ 病害虫予測アラートでリスク軽減
03/ 電源の場所を選ばず、使いやすいハードウェアを、お求めやすく
品質、収穫量を向上
収集した環境データを植物科学の知見に基づいて科学的に分析し、栽培環境を最適化するための具体的な対策方法を提案します。これにより反収や収穫高を向上させた実績があります。詳しくは導入事例をご覧ください。
後継者育成、技術継承
高齢化や後継者不足といった課題解決を支援。電子栽培ごよみのekレシピや、環境データ、作業記録は共有も可能で、技術の継承、習得時間の短縮化を目指せます。また、これまでの経験や勘もe k レシピに盛り込むことが可能。
地域独自の栽培技術の継承や、地域全体の技術向上にも活用できます。
各種予測アラート
収穫適期や病害虫の発生予測をアラートでお知らせ。収穫適期に必要な人員を配備したり、最適なタイミングでの一斉防除などを可能にします。
環境保全
例えば、必要なタイミングで必要な水を利用する~これを科学的根拠に基づいて、水の最適利用をすることで、限られた水資源の有効活用や温室効果ガスの削減を支援します。詳しくは下記をご参照ください。
アプリケーション
栽培ナビゲーション
ほ場の「今」「これまで」「これから」を多面的に把握したい
e-kakashi Naviは、ひとりでもみんなでも幅広く使える環境データ閲覧アプリです。環境データは瞬間値だけでなく、日平均や積算気温、積算日射量、飽差も自動計算されるので、ほ場の変化を容易に把握できます。また、設定したekレシピ※のアラートが受信可能。収穫適期予測で、資材や人員の配備を計画的に行え、収穫タイミングの最適化に役立ちます。病害虫アラートにより、防除タイミングを逃すことなく、リスク回避につなげることができます。更に、複数の生産者の作業と生育の記録を、センサーで収集したデータとセットにしてe-kakashi Analyticsで一元管理もできます!
※ekレシピはe-kakashiのサービスで使える電子栽培ごよみです。
農業版BI ツール
データを多面的に分析したい
e-kakashi Analyticsは、チーム向け(管理者、研究者向け)の農業版BIツールです。複数のフィールド※1で収集した環境データや、作業記録を一元管理。それぞれの分析に特化したコンポーネント※2 を使うことで簡単に自分の見たい画面作りができ、決定要因の分析や、営農指導の効率化に貢献します。また、分析した結果を知見として蓄えることができ、さらにekレシピに反映させれば、栽培技術の向上にもつなげられます。
※1:e-kakashi Navi、e-kakashi Noteなどe-kakashiのアプリケーション上で管理するほ場の単位。
※2:e-kakashiが提供する定型化された分析機能。
作業記録ツール
高度な栽培管理をしたい
e-kakashi Noteは、予めどの作業をいつ実施するか、予定日をフィールドごとにスケジュールでき、行っていない作業も一覧で確認できる、作業管理ツールです。作業漏れや重複を防ぎ、さらに茎数や葉数などの生育記録も可能。高度な栽培管理をアシストします。ひとりでも利用できますが、みんなで共有するのもお勧めです。e-kakashi Analyticsと連携すると、「何の作業」が「どのように生育や収穫に効果を発揮」したのか、環境データ・作業・生育の記録を紐づけた分析を可能にします。これにより指導員は適切な栽培指導を行え、農家は最適な栽培指導を受けられるようになります。
電子栽培ごよみ
ekレシピを使いたい、マイレシピを作りたい
ekレシピは栽培のポイントを生育ステージごとにまとめた「電子栽培ごよみ」です。プリセットされた無料のレシピを使って、簡単に始められます。自分なりのしきい値も設定できるので、マイレシピも作れます。ほかの人との共有も可能です。例えば地域やブランド固有の栽培ごよみを元にしきい値を設定すれば、匠の技を伝承するレシピに。地域で共有することで、地域全体の栽培技術向上が目指せます。
ゲートウェイとセンサー
製造:東京エレクトロン デバイス株式会社(TED)
01 完全独立駆動(商用電源不要、携帯電話網に直結)
ソーラーパネル付きで電源ケーブル不要※1
充電池※2 も内蔵しているので雨の日も安心※3
02 一台に最大4種類のセンサーを接続可能
デジタルとアナログそれぞれ2ポートずつ装備。
分析に使えるデータを収集できるように設計されています。
センサーの種類 | 接続できるインターフェイス |
---|---|
温湿度センサー(簡易版) | デジタル |
土壌温度・体積含水率・EC センサー | デジタル |
水深センサー | デジタル |
日射センサー | アナログ |
サーミスター(多点温度計) | アナログ |
CO2センサー | アナログ |
03 小電力設計、かつきめ細かな計測間隔
センサーは10分毎に計測、
1時間ごとに通信してデータを送信※4 します。
04 リモート制御に対応
クラウドから、データ取得間隔などの設定の変更やファームウェアの更新ができます。
05 露地、ハウスどちらでも使える
IP55準拠
06 ゼロセットアップ
電池を入れてスイッチを入れるだけの簡単設計。
※1:温湿度センサー(ラジエーションシールド付き)、CO2センサーなど、消費電力が大きいセンサーを接続して使用する場合は、電源ケーブル(ACアダプター)が必要です。
※2:ニッケル水素電池を同梱。 ※3:満充電の場合で、不日照で最大200 回まで送信可能。 ※4:デフォルト値です。計測間隔は10分、30分、60分に変更可能です。
送信間隔は10分、30分、60分、120分のほか、夜間は節電のため計測だけ行い、送信は翌朝に行います。(時間は変更可)
● inrevium は東京エレクトロン デバイス株式会社の登録商標です。
製品仕様
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
TED Portable IoT Gateway | ||
基本機能 | 3G/4G 無線通信 計測データの測定 計測データの保持状態モニタリング 状態モニタリング 位置情報取得(GPS) |
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電源 | ニッケル水素電池 DC12V給電 ※消費電力の大きいセンサーを接続して使用する場合は、オプション品のDC12V(ACアダプター、電源ケーブル)が必要です。 |
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基本機能 | アナログポート×2 デジタルポート×2 DC12V給電ポートx1 |
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動作環境 | 温度 : -15~55℃ 湿度 : 15%~90%RH ※結露なきこと ※ゲートウェイの動作環境です。 |
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使用条件 | 屋外(IP55 以上) ※塩害、温泉地域を除く |
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外形寸法 | 150mm x 152mm x 52mm | |
質量 | 0.8kg以下 | |
消費電力 | 12W以下 |
e-kakashiは、持続可能な社会を支援する取り組みにも参画しています。
緑地化による環境保全
CO2吸収量を推定するシステムの実証実験を実施。
地球温暖化が加速する中、様々な企業や団体が環境経営を推進し、CO2の吸収につながる森林づくりや、事業所における緑地化活動に取り組んでいますが、実際の吸収量をリアルタイムで把握するのは困難です。e-kakashiは気象データとセンサーから収集した環境データに、独自のアルゴリズムを組み合わせることで、緑地におけるCO2の吸収量を推定するシステムを開発し、実証実験を実施。脱炭素社会の実現に向けた取り組みの支援を目指しています。
水資源の有効・最適活用による環境保全
適切な水管理により、水20%削減、メタン40%削減、収穫の効率20%向上。
水田は温室効果ガスの一つであるメタンを多く放出し、人間の活動による総排出量の20%にも上るという研究結果があります。また、メタンによる温室効果は同置の二酸化炭素に対して最大で72倍にも上ると言われています。このメタンは水田に棲む嫌気性のバクテリアが排出しており、水を張ったまま放置してしまうと、土中の酸素が欠乏し、メタン生成菌が活性化するごとによりメタンが多く発生します。e-kakashiは最適な水管理のタイミングをアラートでお知らせします。これによりメタン発生の抑制や、有限な水資源の有効・最適活用を実現します。
仕様及び外観はサービス改良のため予告なく変更することがありますのでご了承ください。
活用方法