CASE STUDY導入事例

ブランド米を安定生産するために

京都府与謝野町では15年以上前から、21世紀に生き残れる農業を目指して、化学肥料から有機質肥料への転換、その肥料工場を町で整備して農家に供給する体制を作り上げ、自然循環農業を展開してきました。そのオリジナル有機質肥料を使う特別なお米「京の豆っこ米」は、化学肥料を使わずに栽培される町のブランド米です。その作り方は、「町が作った栽培手順通りに栽培する」こと。それを確立するために、立命館大学のSOFIX(土壌肥沃度指標)を導入するなどの取り組みも行ってきました。しかし、施肥のタイミングなどの栽培工程については、カンに頼らざるを得なかったのです。その課題解決策として出会ったのが、「e-kakashi」でした。
e-kakashiで驚いたのは、携帯電話通信網とクラウドを活かして、特別なアプリを使わずに、ブラウザを利用して気象情報をはじめ、ほ場の情報を確認できるということでした。手元のスマートフォンでリアルタイムでの気象情報を確認でき、それを見て作業をするという発想が現場に浸透しました。簡単に電源が入り、しかも雨風にさらされても壊れることなく、しっかりデータを送ってくれることにも、驚かされました。

篤農家が持つノウハウ、技術を数値化し、若い新規就農者の育成に役立てていく

高齢化が進み、後継者不足に悩む多くの農家が抱える課題として、新規就農者の技術習得の難しさがあります。本来なら、ベテラン農家が手取り足取り技術を教えるのが得策なのですが、現実としては難しい。教える側にとっても教わる側にとっても時間がかかることが大きな負担です。しかし、e-kakashiで、ベテラン農家の技術を記録・分析すれば、それが農業技術の蓄積につながり、新規就農者の農業技術習得の助けになるのです。また、スマホを使い慣れている若年層の新規就農者にとって、簡単に情報が得られ、ある種、ゲーム感覚で農業に取り組めることが魅力の一つになるのではと期待しています。産地として、栽培技術を統一し、初心者でも取り組みやすい環境を作ることが、高品質な農産物を安定的に生産することに繋がると考えています。そして、IoT技術を活かして農産物を生産していることが、消費者へのアピールにつながることも期待しています。

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