久山町では2023年から、ICTを活用してお米の生育を理解し、食や町への景観への関心を高めることを目的としたユニークな取り組みが行われています。
久原小学校と山田小学校の児童の皆さんが田植えをした田んぼにはe-kakashiが設置され、環境データがリアルタイムで収集されています。さらに、小学校にはこのデータを閲覧できるサイネージが設置されており、生育予測が「田んぼニュース」として表示されます。「田んぼニュース」は週に一度、稲の生育ステージに合わせて内容が更新されるため、児童の皆さんはいつでもフレッシュな情報に触れることができます。
本取り組みは今年で3年目を迎えました。今年も、弊社グリーンのCEOである戸上が講師として出前授業を担当。
両校の児童の皆さんは、今回も非常に積極的にクイズに参加し、楽しみながら学んでくれました。特に印象的だったのは、「ハンバーガー1個ができるまでに必要な水の量は?」というクイズです。3つの選択肢(1. 200ml、2. 10l、3. 1500l)に対し、これまでの出前授業ではあまり見られなかった「3番」を選ぶ児童が多く、理由を尋ねると、「牛を育てるのにも水が必要であり、餌となる小麦を作るのにも水が必要」といったように、バーチャルウォーター(仮想水)の考え方を自ら導き出すことができる児童が多かったことに、私共も感銘を受けました。
また、e-kakashiがデータを活用して病害虫や生育ステージを予測する仕組みについても、多くの児童が驚きの声を上げていました。
今年も児童の皆様が食や農業、そして最新のテクノロジーについて楽しみながら学ぶ機会を提供できたことを大変光栄に思います。今後も、久山町の豊かな自然とテクノロジーを結びつけ、次世代の学びを支援してまいります。